2025’秋だ一番!ワラガイ祭り~中編~

===ここから中編です=====
==上編は読みおわりましたか?===














2025’秋だ一番!ワラガイ祭り~とし太の大魔境~中編

スモーカーズフォレストの看板の下を潜り抜けると、1kmも走らないくらいで入水鍾乳洞の駐車場が見えてきた。今回、菊池さんは鍾乳洞に入らないということで自転車番をしてもらう。

気温が高い場合は、サポートカーの中でエアコン効かせて待機する予定。でも、標高がすでに高いからなのか、鍾乳洞から流れてる水のせいなのか、木陰に入ると涼しい。

サポートカーから荷物を取り出し、鍾乳洞探検用の装備(ヘッドライト、マリンシューズ)に取り換える。本気装備の菅野さんは、海水パンツで全身ずぶぬれでも大丈夫な状態に。

11時20分

今回、僕達は巨神像の心臓が置いてあるBコースを目指す。

受付で入場料を支払うと、事務所横の待機場所で安全ルール説明の動画を見る。

この待ってる時間が猛烈に緊張して、他のメンバー達も無口になっている。
マリンシューズを忘れてきた とし太君も事務所で便所サンダルを借りて準備万端だ。

よしっ、時はきた!

ワラえもん「通り抜けフープぅぅ、さぁみんな、ダブランダー大臣の魔の手からバウワンコ王国を救うんだ。いくよ~」

ジャイアン「お~っ!」

とし太「うわ、入り口から寒いよ。風邪ひいちゃうじゃない」

スネ夫「早く帰ろうよ~ママ~」

しずかちゃん達「入り口から凄いですね」

ワラミちゃん「うわっ、凄く寒い」

体を横にしないと進めない細い岩盤を通り抜けると、鉄の階段で登っていくが手をついて登らないと頭をぶつける程、低い。


途中、ものすごい水量の小さな滝を横切り広い空間にでると、いよいよ足場には水場が出てきた。

入水鍾乳洞は1本道を往復する為、途中他の客とすれ違う際には譲り合いが必須と事。

店長「水冷たかったですか?」

道を譲ってくれてる団体さんに声を掛けてみると

青年「すっごい冷たいですよ。でも5分すれば慣れますから」

進んでいくとAコース終点が見えてきた。

僕達Bコースはこのまま奥を目指していく。

Bコースに入った瞬間から、足首まで水につかる。

ワラえもん「冷たいっ」

入り口で、とし太君が風邪ひくんじゃないって言葉が脳裏によぎる。
これは本当に風邪ひくかもしれない。冷たくて痛い。
我慢できずに水面から出てる石の上に避難したりするが、後ろにはメンバー達が控えてるので進まないと。

さらに進んでいくと、どんどん深くなり膝下まで水の深さとなってきた。

ワラミちゃん「ふわぁ~、やばいやばい」

と、娘から借りてきた短パンの裾を上げて渡っている。

さらに奥に進むと【胎内くぐり】という場所が出てきた。


YOUTUBEの事前調査では、頭から入ると良いって言ってたけど、良くわからなくなってしまい、軽く岩に挟まってしまう。

後ろのワラミちゃんも≪スポンッ≫って音を立てて、岩に挟まって青タンを作る。

更に進んでいくと【第二胎内くぐり】が見えてきた。
もうここでは、四つん這いにならないと先に進めない。

店長「あっ、膝当てバッグに忘れてきちゃった。あんなに皆に言ってたのに。助けてぃ~ワラえも~ん」

砂利や鍾乳石に直接膝を付ける事になるが、勢いよく降ろさなければ痛くはないか。

11時50分

そして遂にBコース最奥。巨神像の心臓に到着。

でも、さらに奥には、ふるさと納税したものだけが辿り着けるCコースなるものが広がっている。本当の財宝はこの奥に眠っているのは間違いないだろう。後髪をひかれる思いで帰路につく。

12時25分

店長「菊地さ~ん。お待たせしました。いよいよ昼飯です。かなや食堂です。全力食いしましょう」

着替えを済ませたら入水鍾乳洞から10分くらいの距離の食堂に向かう。

13時02分

店内に入り店員さんに11名と伝える。


店内は凄く広くなってて、すでにお客さんは20名以上いるが、座席を案内してもらう。

ここで何を食べるのか!
もう数週間前からグーグルマップに乗ってるメニューを見て何度も妄想を繰り返し辿り着いたのがレバー定食+醤油ラーメン

菊地さんも予定通り 豚焼肉定食+醤油ラーメン
定食にラーメンを追加しているのを見て、荒武さんも、ついつい ラム定食に醤油ラーメン追加!

若松さんは、1週間前くらいまで人気メニューは豚焼肉定食なんでしょ?じゃそれ。
と言ってたのに、安定のカツカレーに変更。このブレなさが素敵。

満を持して登場するのが、高橋さん。
定食とラーメンのそれぞれ一番人気メニューを食べると豪語しており、豚焼肉定食とネギ味噌ラーメンと事前情報は全員に知れ渡っていた。

が、店員さんへの注文の順番が来ると
高橋さん「豚焼肉定食とネギ味噌ラーメン・・・のAセット・・・ミニチキンカツ丼で・・・」

店長「な、なんだ・・・と・・・」

唯でさえ普通の定食すら大盛りの予感しかしない店なのに。
そこにラーメンを追加しただけで、もうすでにチャンピンなのに。
何が彼のハングリー精神を刺激したのか。

13時49分
これだけの量。3人前はある。

しかも、一番最後に持ってこられるという悪夢。

さらに高橋さんに待ち受けるのが、食事中に訪れる脚攣り。口の中をモグモグさせながら、もんどりうつ。

高橋さん「この後、ガリガリ君でも食べたいですね」

もう誰も勝てない。今回もやはり高橋さんが主役でした。

ちょうど、神保の二瓶三治郎商店で日本酒を買う予定なので寄っていきましょうと出発する。

店に到着すると【15時半から開店いたします】の紙が張ってある

むむむ、今回も想定外が起きてしまったか。

店長「とりあえず、隣のサンマートに入って酒売ってないか見てきます」

残念ながら地酒は置いてないようなので、ウーロン茶、コーラ、アクエリアスのソフトドリンクだけを購入。

店長「この辺に他の酒屋さんはないので、とりあえず川内村のアレコレ市場に行きましょう。売ってるかもしれないし」

再出発して、登坂区間が始まりだし10分くらい登った頃だろうか、

岩崎さん「店長、荒武さんが飯土井さんと一緒に酒屋さんに戻って買ってこようかって言ってくれてます」

店長「了解です。んじゃ、みなさ~ん。減速しま~す。ちょっと作戦会議しま~す」

荒武さん「サポートカーに自転車積んでもらって、飯土井さんと一緒に日本酒買ってこようか?」

店長「良いんですか!助かります。よろしくおねがいします」

再出発後、約20分近くも登りっぱなしだったりするが、
予定より早く川内村に到着したので、アレコレ市場に立ち寄り【無事かえる】というカエルフィギュアのガチャガチャをしつつ本日の宿【小松屋旅館】に到着。

17時40分

女将さんが非常に優しい方で、≪本館≫と≪離れ≫を貸し切りで使用させてもらうことになった。

≪離れ≫
高橋、菊池、荒武

≪本館≫
店長、亮子ちゃん
菅野、岩崎
渡部、飯土井
若松、小野

自転車は廊下などに新聞紙を敷いてそのまま置いて良いよって。サイクリスト万歳!

風呂を浴びたら18時30分まで≪離れ≫に行って日本酒会開始!

18時30分
夕食だ!4時間前にあれだけ昼食を食べたから、あんまり食べれないかなと心配したが、米が旨い!オカズが旨い!

結局おかわりだ!

夕食後は、また≪離れ≫に戻って日本酒会。

若松さんと高橋さんの脹脛の見せ合いっこ。僕達は何を見せられているのだろうか。

21時00分

明日も早いし深酒になる前に解散して各自就寝となりました。

明日は気温35度でのサイクリングだ。
大丈夫だよね?死人でないよね?ニュースだと屋外でのスポーツは控えましょうって呼びかけられる気温だよね。
助けてぃ~、ワラえも~ん

つづく。