==ここから2024’富士ヒルクライム~第3章~です=====
==第2章は読みおわりましたか?===
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2024年 富士ヒルクライム~第3章~
6月2日(日) 02:00
ふぅ、また起きてしまった。天気予報はと、、、おっ! 4時から11時まで曇りに切り替わってる!
くぅ~!テンション上がって来たぞ。起床時間まであと1時間あるからトイレ行って二度寝しよう。
・・・ふぅ、興奮して寝付けない。
ちょっとロビーでストレッチしてこよう・・・
それにしても廊下の壁一面に何十個と飾ってある女性の絵が怖い。
ふぅ、体動かしたら完全に目が覚めてしまった。とりあえず布団でゴロゴロしよう。
6月2日(日) 02:55
店長「もう駄目だ。もう起きます。ごめんなさい、電気付けますね!」
今回はアップを十分にして、汗をかいておこうという作戦の為、まだ戦闘服には着替えずパジャマの上にスポーツウェアを着て暖かい恰好のままローラー台を30分回す作戦でいた。
スペシャルドリンクの準備などもあるので、宿から出て駐車場に向かうと外は濃霧の状態。しかも寒い。5℃くらいの気温なのではないだろうか、改めて天気予報を確認しても曇りのままなのでスタートするまでは、間違いなく大丈夫そうだ。
けど、寒すぎて外でラジオ体操とかできる感じでも無い。
戦闘服をどうするのか?このままで良いのか、防寒着を着ちゃうべきなのか?
他のメンバー達も着替えは完了してワラガイジャージ姿でいるがアームウォーマーを付けるか、シューズカバーを付けるか、など悩んでいる。
そんな姿を見てて僕もどうしよう、どうしようと思っているうちに、ドンドン時間が過ぎていきスタート3時間前となる3時40分には朝食を食べ終わりましょうといってたのに、もう4時20分だ。早く飯を食べないと。
あぁ、ビタミン剤やエナジージェルも飲まないと、あれっ、湿布を貼るタイミングは何時にするんだっけ、それにしても寒い。スパッツじゃ凍えるか?ウィンドブレークタイツじゃないと駄目かな?
それにしても寒い。
あぁ、あぁ、ローラー台でアップする時間が無くなってきた。
嫁さん達も会場まで3km歩いて移動なので、出発準備してるし。ヤバい、極限までテンパってきた。
よしっ、ローラー台は諦めよう。戦闘服に着替えよう、
寒すぎるから、スポーツバルムを塗ろう。おっとその前にサロンパスを貼っておかなきゃね。予定通り脚を中心に腰回りと合わせて20枚は貼っておこう。
あぁ、そうだ、スズメバチのエナジージェル VESPAもあったんだ。アレも飲んでおかなきゃ。
亮子ちゃんに「まだ大丈夫だよ。まだ出発しないから慌てないで準備しな」と声かけてもらってるが、数カ月前から想定してたスケジュール通りにいかない準備で混乱している。絶対に1時間15分を切るんだ!っという事しか頭が回らない。
店長「よ~し、円陣くみますよ~。肩組んで~、ワラガイ―きゃっつ」
メンバー「ニャー」
店長「キャッツ」
メンバー「ニャー」
店長「キャッツ」
全員「ニャー」 (でも肩を組んでるから、手を上げれない)
花澤さん「店長、そうとう緊張してるね」
店長「はい、もうガチガチです。さっきから口が乾くんです」
赤い屋根を出発して大会会場へ向かうと、参加者達が続々と集まりだしている。
店長「駐車場は寒かったのに、軽く走っただけで暖かくなってきましたね。服装ミスったかな。下はスパッツ+レーパンが正解だったかな」
荒武さん「そうだよね~、暑くなるんじゃね?」
店長「ちょっと小便行ってきます。スピードジェルも飲んでおこう」
トイレから戻ると、もう第3スタートの人達が並びだしてるよとのこと。
高橋さん、花澤さんはちょっと第4ウェーブあたりだろうか。
熊川さん「これですよね!この空気感。やっぱ富士ヒル凄いですね。」
岩崎さん「いよいよだね~。あっ、店長、あそこ、あの水玉のもユーチューバーだよ。」
店長「あそこの人が、鈴なり妖怪のユーチューバーですよね。あの可愛らしい娘」
なんとか世間話で緊張を紛らわせようとしてるが、
店長「駄目だ。喉が渇く。まだ30分以上も時間あるのでちょっとでもトイレが気になるなら行きましょう。行かないと2分前に後悔しますよ」
なんだかんだと全員でトイレに向かい、岩崎さん、但野さんも最後の一絞りのウンコをぶっ放して来たとのこと。
赤い屋根から会場に来るときには暑くなるかなと思った気温も、選手整列場所で待機してる内にまた寒くなってきた。
軽く震えるくらいは寒い。
それなのに岩崎さんは素足でレーパンで、レッグウォーマーもスパッツも履かないで勝負するとのこと。
周りを見ても10人に1人くらいは半袖レーパンな人達ばかり。寒くないの?ねぇ、寒くないの?どうやって体を暖めてるのかオジサンに教えて欲しい。
そして主催者選抜の第1スタート、第2スタートとスタート始まる。
店長「うぅぅ、緊張する。もうここでスピードジェル飲んじゃおう。」
そして
アナウンス「それでは10秒前・・・スタートです~」
メンバー「全力出し合いましょう!いくぜ!」
会場の出口近くでは、奥様方が応援してくれている。亮子ちゃんも「がんばれ~」って言ってくれてる。
ここから1kmはパレードランなので本スタートですら無いのだが、感極まって少しだけ涙がこぼれてくる。
パレードランは混雑緩和の為なのか、時速15kmくらいで進んで行く。
そして昨日見たスタート地点が近づいてきた。焦らず行こう。
最初は抑えて行かないと後半バテルって色んな記事に書いてあった。
そして、
スタート計測器「ピッ」
店長「おっしゃ~!行くぜ~」(変なスイッチON)
たしか、スタートから料金所までは2分くらいで行けばOK。
どれタイムは、1分40秒。
なるほど、全然楽じゃないか!
ここから2合目までは勾配がキツイって話だけど、アウターで行けそうだ。
目の前には凄い長さのトレインが出来ている。
ここは頑張らないけど、この感じなら乗れるんじゃないのか?
乗れるのに乗らないで1秒差でシルバーを逃したら後悔するんじゃないのか?
行け行け!今まで頑張ったから耐えられるはず!
後からは4~5人のトレインが「ちょうど良いペース」って言って上がってきてる。
その「ちょうど良いペース」が何なのかわからないけど、ついていこう
(エナジージェルを飲み過ぎたのか、さっきからチョイチョイ、ゲップと共に少し逆流してくる)
200mも付いて行くと、ちょっと速すぎるかとスピードを落としつつ前方から落ちてくる選手を風除けに使わせてもらいつつ進んで行く。
5kmの看板が見えてきた。
今の経過時間は、17分7秒
息も上がってないし、疲れてる感じも無い。とりあえず2合目過ぎるまでは、これを維持しよう。
しかし、
9km地点あたりで、筋肉達が話しかけてきた。
右脹脛くん「ねぇねぇ、君ちょっと勘違いしてない?」
店長「ん?どういうこと」
右脹脛くん「君は頑張ってたよ。それは認めるけど今の速度はね、ちょっとオーバー
してるよ。そうだよね?左脹脛くん」
してるよ。そうだよね?左脹脛くん」
左脹脛くん「あ~俺もそれ思ってた。いつ言おうか迷ってたんだ。もうすぐだよ、僕達ピクピクって言うと思うよ。」
店長「えっ、ちょっと待って、スピード落としていくからさ、だって後たった1時間だよ、今までは我慢できてたよね?」
右脹脛くん「ん~応援はしたいんだよ僕達。でも君アップしなかったよね、ここ標高も高いから今までと比較されてもね~」
左脹脛くん「ね~」
店長「ね~って、ちょっと、ちょっと」
これはまた【膝から下は、ただの棒だ。筋肉は関係無い作戦】でいくしかないのか。
少しだけスピードを落として、前方に追いついてここまでであればパスしていく速度のトレインに乗させてもらう。
しかしここで、
右太腿さん「なんか今日は私もピクピク言っちゃおうかなぁ~フフッ」
店長「駄目~~~!フフッじゃない、貴方様だけはピクピク言っちゃ駄目なんですよ」
右太腿さん「え~、そんな事言ったって、今日はそういう気分なの」
不味い不味い、まだどの筋肉達も攣ってはいないけど、兆候は出てる。
もし、もしだ。もし攣ってしまったらブロンズだって怪しくなってしまう。
・・・背に腹は代えられない。。。
店長「よ~っし、今日だけだぞ。今日だけは特別にインナー奢っちゃう。ほらほら、フロントは34Tだよ。辛くないでしょ?」
右脹脛くん「まぁ、そこまで言うならもうちょっとだけ我慢しても良いけど。あっ、でもたまにはピクピクかな~」
左脹脛くん「右脹脛くんもそう言ってるなら、それで良いんじゃない?知らんけど」
店長(だいぶ楽になった。後は右太腿さんを説得出来れば・・)
店長「あの~右太腿さん、左右の脹脛君達はああ言ってますけど、どうですか?」
右太腿さん「インナー奢ってもらってるしね。ただダンシング禁止ね」
店長「よ~し言質取ったからな」
もうシルバーとかの次元では無くなってしまった。ここからはブロンズ死守!できれば但野さんに追い越されない事を目標にしよう。
今まで追い越して来た選手達にもドンドン追い越されていく。
それでも3合目は過ぎてるから極端な勾配は無いだろう。でもスプリントポイントが19km地点あたりにあったような気がする。
何度も何度もピクピクってなってる。
奥庭Pが見えてきた、予定ではここを55分で通過すればシルバーが見えてくるのだが、もう10分近くは遅い。
応援してくれてる太鼓の音が勇気をくれる。
予定ではここを軽くダンシングで速度を上げて、この後控えてるスプリントポイントを勢いだけでパスするはずだった。
それでも22km地点からの平坦ではシッティングのまま、攣らないよう時速30kmは出すように踏んでいくとトンネルが見えてきた。
トンネルを3つ通過すればゴールだ!
もうちょっとだけ我慢だ!頑張れ!辛くて泣きそうになるが、なんとかゴール!!
1時間25分22秒 ブロンズゲット!
面白かった!予定外の脚攣りもあって悔しい思いもあるけど全力を出し切れたんだ。
約6カ月の思いが全て完了したかと思ったら感情が入り乱れて、すぐ後ろにいた但野さんからの声掛けにもホワ~っとしか答えられない。
約6カ月の思いが全て完了したかと思ったら感情が入り乱れて、すぐ後ろにいた但野さんからの声掛けにもホワ~っとしか答えられない。
頂上では僕のようにホワ~ってしてる人もいれば、全力で喜んでる人もいれば、悔しがってる人もいて、喜怒哀楽が入り混じってる。
ゴール後にはコーラを飲もうかと下山袋に1000円入れてきたが、どんどんゴールしてくる人で、人が溢れかえってきたので早々に着替えてゴールから2km下った場所の下山集合場所を目指す。登ってる時は暑いと思っていたが、下山待機場所にいるとドンドン寒くなってきた。極暖ヒートテック、ウインドブレーカー、雨カッパを装着して
ギリギリ耐えられるかな感じだ。晴れてて日差しも若干あるのにこれだと、雨天であればちょっと厳しい服装だったかもしれない。
蔵王HCに比べると平均勾配が低いので、下山は非常に楽だ。
雨が降ってないというのも大きいのだがこれであればリムタイプのカーボンホイールも問題無いだろう。
そうそう、EXARのTPUチューブも、リムタイプのカーボンホイール(BORA ONE)で富士ヒル下山しようしても全く問題ありませんでした。
今後は軽量で耐久性もあるよと、EXARのTPUチューブもお勧めしていこうと思います。
24kmの約1時間下山は、この6カ月の日々を思い返すのには丁度良い時間であり、下山中はずっと涙が止まりませんでした。
大会会場の入り口では、キョウコさんとユミコさんと亮子ちゃんが待っててくれていた。
食事面から早朝練習、夜のウォーキングと付き合ってくれてた亮子ちゃんの「おつかれさま」を聞いた瞬間、涙と鼻水がこぼれだして、いっぱい人がいるのに号泣しちゃいました。
第5スタートの荒武さんあたりからは、気温がドンドン高くなって霧も晴れてきたみたい。
何故に富士ヒルに人が集まるのか?なぜ募集開始6時間で満員御礼になるのか疑問でしたが、肌で理解できました。
























