11月17日(日)は、第3回相馬復興サイクリングの試走会を予定していたが、
台風19号という悪の権化によって日本列島の太平洋側は壊滅に追い込まれてしまった。
東日本大震災からの復興が進んで来た中での台風と2週間後での豪雨による相馬市内の浸水被害。
仲間も床上被害やらで悩まさている。もう心が渇いて涙も出ない。
だがしかし、
我々がチームジャージに背負う言葉「登る 峠が 漢道」は伊達じゃない。
逆境こそ踏ん張りどころ。
何かしら活動を続けることが復興であると信じている。
ただ第3回相馬復興サイクリングすることを相馬市民が受け入れる心境でいるのか、予定してたコースが安全だと胸をはって言える環境なのか、噂話ではなく自分の足で、自分の目で確かめる必要があるのだ。
天気も晴れる!予定していたコースの道路状況を確認しにサイクリングに行こうではないか!
店長「って意気込んでたのに、なんで強風注意報なんだよ~。たすけぇてぃ、ワラえも~~ん」
第3回相馬復興サイクリング道路確認サイクリング
前編「天の岩戸は開いてる」
前編「天の岩戸は開いてる」
ワラガイサイクリングは朝が早い。
別に休みなんだからゆっくり寝てて朝飯食って、外が暖かくなってから走れば良いと世の中の大多数は思っているだろう。
が、そんな事で休日を満喫できるのか!11月にもなると15時には薄暗い空気が漂ってくるし、土曜日、日曜日をそんな時間までサイクリングしてたら嫁様にぶっ飛ばされてしまう。
まぁ、なんつぅ~か、ただ店長の都合なだけって感じなのであるが・・・
でも今日は違う。
第3回相馬復興サイクリング開催に向けて調査団を派遣するという大義名分があるのだ!
前日の夜から久しぶりのロングライドにワクワクしながら、リックサックに蜜柑8個、リンゴ1個、日本酒1缶、応急タイヤ、チューブ、クイックレバー前後、お小遣い、テルテル坊主を詰め込み寝床につく。
そして朝!風が強く吹いている!
荒武さん「店長、今日は強風注意でてるって。」
店長「注意報なら決行します。暴風じゃないし大丈夫ですよ。今日は山メインで木々に守られますよっ」
カトピリさん「そのよくわからないけど前向きなんだよねぇ、店長」
店のダルマストーブにあたりながら談笑していると続々とメンバーが集まってくる。
今回の調査兵団
カトピリ
スギハチ
若松
佐藤
村上
荒武
伊藤
+店長の8名
店長「では、今日のスケジュールを伝えるっ!日立木セブンイレブンで朝食購入後、天照様に御挨拶。その後に風穴の湯方面からポニー牧場に抜けて飯舘村を目指します。今年のう回路コースを逆走するようにしてコース確認します。では、宜しくお願いします」
メンバー「お~~っ!」
店長「そういえば、村上さん到着してませんが、なんとなく日立木セブンイレブンで待ってるような気がするので出発します」
荒武さん「電話してみたら?」
店長「大丈夫です。多分います」
川の氾濫のあった和田地区、岩子地区を通り抜けていく。
東日本大震災の時もそうであったが、被害のあった場所を通過すると胸の奥が痛くなってくる。
その場所を早く立ち去ろうと知らず知らずのうちにスピードも上がってくる。
伊藤さん「店長、ゆっくりって言ったのに早速爆走かよ」
店長「あっ、つい。んじゃ20km前後で走りましょう」
カトピリさん「それじゃ、遅くね?」
店長「んじゃ、もうちょっと速度上げて程々に^^」
なんてしてる内に日立木のセブンイレブン到着。
予想通り村上さんと無事合流。
荒武さん「なんで村上さんいるってわかるの?連絡とりあってないんでしょ」
店長「ハートです。ハート」
セブンイレブンでは真野ダムでの朝食用のオニギリを2個。
店長「準備は整ったので、いよいよ天照大御神様のもとへ!」
強風注意報というわりには気になるほどの風は無く、南相馬市の最初の天照大御神様の御宿へ。
賽銭箱の隣にリンゴ、日本酒を置き、蜜柑を一人ずつ渡して奉納。
そして1kmほど離れた場所にある天照大御神様の御宿で最後のお礼を。
せっかく天照大御神様の所に来てるってのに、挨拶にくるのは荒武さんと若松さんだけ。
それでも蜜柑、リンゴ、オニギリ、日本酒を賽銭箱の横に置いて今年一年のお礼と災害は二度と無いようにお願いする。
店長「そして、どうか神様。あいつ等の幸せが僕に降り注ぎますように」
そして今日の目的のもう一つ、
第3回相馬復興サイクリングのコース確認だっ!
ここまでもすでに30km近く。
もう帰ろうよ~っていう声を無視しつつ、目指すは飯舘村だ!
つづく。
1か月ぶり、2か月ぶりに自転車に乗ったというメンバーばかりの中、
僕たちは飯舘村に辿り着けるのだろうか。
後編「サルにだって性癖はあるんだね」







