===ここから後編です=====
==前編は読みおわりましたか?===
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2017蔵王ヒルクライム 後編
レース前の宿泊で一番大事なことは、「誰よりも先に寝る」事に尽きる。
一瞬でも寝遅れると、隣人の寝息だったり、イビキだったり、歯軋りだったり、溜息だったりの攻撃が始まるのだ。
ただでさえレース前で緊張しているのに、こんな総攻撃を食らえばガラスのハートである私が耐えられるわけが無い。
そして今回は、
小野さん「ふぅぅ。・・・・はぁぁ。」
飯土井さん「zzzzz zzzz」
布団に入り数秒で寝息を立てる飯土井さん、溜息なのか寝息なのかわからないのを発する小野さん。
それを回避しようと布団をかぶるも暑くてゴロゴロしはじめる私。
私の部屋である215号室は
—————–
|クーラー 小野
|窓 飯土井
|窓 店長
—————–
と川の字。
壁が良いという小野さんと私、どこでも大丈夫という飯土井さんを中央に配置。
暑すぎるのであるが窓を開けると牛糞の匂いがやってきて磯の匂いで生まれ育った我々にとってはハードルの高い香りとなっている。
クーラーを点けよものなら小野さんから乾燥して喉がやられると怒られる。
数秒で寝た飯土井さんの巨体からは水蒸気が発するが如くに熱を帯び始めているし・・
それでも去年よりは小刻みに睡眠をとることに成功したが熟睡とまではいかない

そして4時30分
店長「おはよ~ございます~。あんまり寝れなかった」
小野さん「おはよ~。僕も寝れなかった。」
店長「やっぱり!」
飯土井「暑かったからね。俺の布団なんて汗でビショビショで凄いことになってるよ」
他の部屋にも起床の時間を告げに向う。


朝飯は前日にセブンイレブンで購入しておいた「塩むすび」を2個。
とにかく良く咀嚼して消化を良くする。
5時15分
予定より早い出発であるが全員がソワソワし始めているのでゼッケンを取り付け大会会場に向う。

この日の天候は素晴らしいの一言。
防寒対策を一切考えなくても良い晴天なのである。
一通りアップを終え、集合場所のトイレ前のワラガイスポットで待機していると、
当日合流組みの人達も続々と集まりだす。


山田さん奥様から全員分のエナジーゼリーと塩飴の差し入れをいただきました。
袋には応援メッセージまで!!
ありがとうございました!


今日の作戦などを立てていると我らの元へ世紀末覇者ザオウが遂にあらわれたのだ!

赤白のしましまパンツから発せられる闘気はものすごく気を抜くとすぐに天将奔烈をはなたれそうになる。
自分の意思に反し、体が自ずと跪かせる。
世紀末覇者ザオウ「このザオウに必要なのは戦士だ!媚など男には不要だ!!」
(※僕たちの心にはこう届きました)
ワラガイメンバー「ははぁぁ」
この熱き言葉にワラガイRCの漢達は、頬には溢れ出るものを拭うことなくひたすらに頂上を目指すことを決意するのであった。

という事をしてるうちにスタート時間。


今年は去年のように途中でストレッチをするなどという姑息な事はせずに淡々と登るのだ。
ただ、同じエントリークラスには初参加ではあるがいつもワラガイサイクリングで置いてかれる山田さん、
伏見さんの猛特訓に耐えれる石井さんがおり私の後ろについて走ると言うではないか。。
あまりのプレッシャーに飲み込まれそうになりつつもドリンクを何度も口にして落ち着かせる。
そして・・・
アナウンス「スタート3秒前、2、1、ドンッ」
一斉に飛び出す参加者達。
蔵王ヒルクライムはネット計測(センサーからセンサーまで)なので急ぐ必要は無い。
一通りの選手達がスタートしたのを確認して一呼吸をすませる。
店長「よしっ、いくぞ」
山田さん、石井さん、飯土井さんに声を掛けつつ登り坂に集中する。
山川さん、荒武さんは見当たらないが先にいったのだろうが、どこかで追い越してやる!
後ろに石井さん、山田さんがついてる気がするが気にしないで滝見台まで進もう。
それでも後ろから聞こえてくる呼吸音にビビリながら登り続ける。
去年の脚つりポイントが非常にトラウマになっており出力を上げることができない。
去年が8割の力で通過していたとしたら今年は7割での通過タイム。
更に去年以上に灼熱な天気であり、いつもなら登坂中のドリンクは息があがって飲めないのだが
脚つりだけは避けるよう小まめにドリンクを口に流し込みつつ走行していく。
当初の予定通り第1チェックポイントでメダリストエナジージェルを口にする。
非常に甘くて濃い味が口に広がってすぐに吸収されていく感覚がわかる。
第1チェックポイントを過ぎても荒武さん、山川さん(実際には荒武さんは次のクラス、山川さんは見逃してた)に追いつけずにおり、焦りだす。
ここまででロッテンマイヤーさんも、クララもハイジも問題は無い。
心のギアを一段上げ追走モードとしても、すぐに脚つりの恐怖が頭をかすめて「もうちょっとだけ脚を溜めよう」と弱気になる。
例年であれば前日に車で下見をしているのでコースのイメージがわくのであるが、
今年は無かったのでもうすぐ料金所の「残り2km」の看板か!これなら1時間40分を切れる!
去年は脚攣ってのレースだったから感覚を忘れていたが、いつの間にかこんなに速くなっていたのか、俺は!
と、さらに心のギアを一段上げるも現れてくるのは「残り4km」の看板。
・・・くっ、どうにもならないじゃないか!
それでも時速12kmの速度で走れれば自己ベストの1時間43分は切れるかもしれない。
いや、待てよ、スタート時は2テンポ遅れてスタートしてるからもしかするとトントンでゴールできるかもしれない
(計測ボタンを押し忘れており、速度計以外はクソの役にも立たない状況)
と、足掻いていると後ろからザワザワさんが「店長、ファイトっ」と言いながら追い越していく。
店長「まじかっ」
心がポキポキ折れてくる。いやいや最後まで気をぬくな!
としてる内に残り2kmの看板が登場。
そうだった。残り2kmからは勾配が更にあがるんだった。ここを時速12kmで走れるわけがない。
しかもすでにクララから異様な兆候がではじめている。
店長「クララぁぁぁ、またお前かあぁ」
脚攣ったらピンセットで突き刺す作戦も立ててはいたが、残り2km時点でピンセット作戦はあんまり意味ないだろうと
そのままハイジとペーターの思い出話を聞かせつつゴールへ!
もう5回目の蔵王ヒルクライムであるが毎回頂上で待ってる小野さんは下界とは違った凄く良い小野さんがいるのである。
小野さん「ほらほらお疲れ様。バナナだよ、アクエリだよ」
店長「あ、ありがとうございます。もう疲れすぎてだめっす」
頂上では蔵王ヒルクライムを攻略した者だけが味わえる絶景がまっており一息
初めて参加したのだろうかゴールし終わった女性の方が泣いてたりしているが、
頑張ってゴールしたことの感動なのだろう私も初年度に登り切ったときに泣きそうになったのを思い出す。
続々とワラガイメンバーもゴールとなる。








脚がつる~~~と伊藤さん


苦労した登り坂だからこそ、下山中の道は愛おしい程に愛着がわいている。


大鳥居をくぐると蔵王ヒルクライムの全行程が終了。
寂しさを拭いながら御褒美のトン汁やキッチンカーで販売されてる牛タンなどを食べる。


残念ながらチップの計測不具合がありゴールタイムが判らないという状況となったが、
楽しい一日となったので全く問題なし!
鬼軍曹との勝負がどうなっていたか気になるところではありますが、
結果がわからないのであればショウガナイ。無いものねだったってどうしようもないので来年に再戦ですね。
そして家に戻ってからはお楽しみの打上げ会。
今回はギョーザも焼きつつの打ち上げ会となりこの日もあっという間の4時間(レースよりも飲んでる時間の方が長いじゃん)の宴となりました。

おしまい。
あとがき
今年で蔵王ヒルクライムは最後にしようかと悩んでましたが、やっぱり登ると面白いのは間違いないレースでした。来年は鳥海山になるかもしれませんが一年に一度は必ずヒルクライムレースを盛り込みますのでワラガイでロードバイクを購入された方は一緒にエントリーしましょう!
そして6月は相馬市で初めてとなるサイクリングイベントのプレ大会が行われます。
蔵王ヒルクライムのように安定感のあるイベントとなるべく頑張っていきましょう^^
あと、
キャンプファイヤーが無いと宿泊の意義が無くなる事に気づきました。次回以降は是が非でもキャンプファイヤーです!!
そしてここからはレースモードは終わりを告げ、サイクリングモード全開で遊ぶことになります。
ロードバイクに興味ある方はぜひともサイクルショップ ワラガイでお買い求めください
ワラガイでスポーツ自転車を買って一緒にサイクリングの冒険に出かけましょう!
レース思考ではなくサイクリングを主体においてますのでお気軽にお越しください。

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