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君たちの勇気、確かに僕に届いたよ。パワーが漲ってきた。さぁ、話の続きだ!
君たちの勇気、確かに僕に届いたよ。パワーが漲ってきた。さぁ、話の続きだ!
===ここから第4章です=====
==第3章は読みおわりましたか?===
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ふうぃ~、起きた!
布団がフカフカで気持ちよかった~。ワラガイでは初めてとなる一人一部屋。オジサンたちの足の臭いやイビキに怯えることがなかったから電気を消してすぐに爆睡できた。
着替えを終え部屋からでると岩崎さんや飯土井さんも廊下をパタパタ準備始まってる。
飯土井さん「おはよ~。みんな起きたみたいだよ」
今日も14カ所のトンネルがあるから前後のライトが命綱だ。寝ながら充電もばっちりだし問題ない。
今日は宿から今泉駅までの約70kmを頑張れば、
米坂線で 今泉駅-米沢駅
米坂線で 今泉駅-米沢駅
奥羽本線で 米沢駅-福島駅
阿武隈急行線で 福島駅-丸森駅
昨日の日本酒会でいっぱい酒を飲ませたはずなのに、岩崎さんは活き活きしながら「もちろん帰りも完全自走するよ~」と準備しちゃってる。
二日目のスケジュールの詳細はこう!
04:45 起床
05:30 出発
06:00 関川土沢セブンイレブン
06:10 出発
06:20 関川村道の駅 24H足湯
07:40 小国小坂ファミリーマート
07:50 出発
10:20 飯豊 道の駅
10:40 出発
10:56 今泉駅
11:30 今泉駅出発(米坂線 列車)
12:00 米沢駅到着
13:08 米沢駅出発(奥羽本線)
13:54 福島駅到着
14:04 福島駅出発(阿武隈急行 行)
14:35 梁川到着
14:39 梁川発ー槻木行(丸森下車)
14:59 丸森到着
15:40 鹿浪山市場で小休憩(岩崎と合流)
17:00 笠岩公園慰霊碑近くHARAGAMAテラスで日本海放水の儀
2024年10月6日(日)5時37分
準備を終えた岩崎さんは5時前に出発した。
自転車はそのままの状態なのですぐ出発できそうなものだが、ア~でもないコーでもないとしてるうちに時間がどんどん溶けていく。
店長「やべっ、もう5時30分過ぎてますね。よ~し、みんな準備できましたね?しゅっぱ~~~つ。ありがとう新潟。ありがとういずみや旅館さん。」
最初の目的地は、関川セブンイレブンを予定していたが時間的に余裕があれば関川村の歴史的建造物の古民家とか水車とかを見ながら帰ろうかなと考えていたのでもうちょっと先のローソンで朝食購入に変更。
が、東方向へ走りながら113号線に合流するはずが、いつの間にか西方向へ向かって走っており、このままだと再度日本海に辿り着くことになる。
店長「なんか道に迷ってる様に感じるかもしれませんが、ガーミンのナビ通りなので多分大丈夫です」
田んぼ道を5分近く走行してるとなんとか113号線に合流し関川ローソンに到着。
店長「ここでオニギリ買って、関川道の駅で朝食休憩しましょう。24時間の足湯もあるし。」
高橋さん「店長、今予定通りなんですか?」
店長「ちょい遅れです。でも飯豊まで55kmを4時間で到着すれば良いから大丈夫っすよ^^」
熊川さん「昨日ずっと下りだったから今日はずっと登りを時速14kmか。まぁまぁ丁度くらいかも」
むぅ、そう言われてみると全員が時速14kmで登坂区間を攻略できるのか?トンネルあるし。
しかも、なんだかんだと10分以上遅れてる。古民家は止めて道の駅に向かおう。正直足湯も厳しいかな。
店長「道の駅での足湯は止めて、ここでオニギリ食べちゃいますか?」
若松さん「足湯がいいなぁ」
店長「了解しましたっ!命に代えて~っ」
オヤビンの意見は全力で叶えないと。
オープン前の道の駅は人が少なく、足湯には誰もいない。
駐車場には車中泊した方なのだろうか10台近くの車が停車している。
駐車場内を歯磨きしながら散歩してる人や、パジャマっぽい恰好の人もいる。
さっきのローソンで10分遅れてると言いながら、優雅にホットコーヒーなんか飲んでたからすでに20分は遅れてるだろう。
大丈夫か?いや大丈夫じゃないだろう。ちょっと焦りつつも足湯につかる。
店長「ふぅぃーー。気持ちいいねぇ~」
昨日の疲れが抜けていく。
ただ、すぐ後ろの113号線の交通量が気になってきた。
まだ6時30分にもなってないのに、車が増えてきている。
僕の勝手な想像では、8時くらいまでは交通量は皆無だろうと思ってたのに、想像の3倍以上だ。
新潟県の県民はシャアが多いのか?昨日から3倍だらけだよ
足湯でも20分くらいゆっくりしたからもうかれこれ40分遅れになったか。これだと時速17km走行は必要か・・・
結構致命的だよな。でも飯豊の道の駅で30分くらいゆっくるする予定だからそれを削れば良いだけか。
店長「そろそろ出発しましょう。熊川渡部ペア、高橋若松ペア、最後尾を私が担当します。疲れてる今日はさらにトンネルに気を付けて行きましょう!」
メンバー「お~~~~~!」
今回のイベントで一際大きい掛け声が入った。
それぞれメンバー達も僕と同じような危機感を感じていたのだろう。
交通量が気になりだしたとは言っても昨日とは雲泥の差。
5分くらい車に追い越される事がなかったりもする。
脚攣った高橋さんと、66歳のオヤビンでは時速17km維持は無理だろうなと思っていると、
すぐに視界からいなくなる。
ん?なに?何が起きてる?
ちょっと距離を詰めてみて走行してみると時速24kmオーバーで爆走し始めてる
えっ、ちょっとここ登坂始まってるんですよ。体力持つの?
まずい!気を抜くとすぐに距離を離される。昨日の飯豊から小国の一人旅が脳裏によぎる。
いやだ。あんな寂しい思いは嫌だ!
トンネル手前に差し掛かっても後方の車の気配が無いとそのまま爆走。
暴走モードなのか?
危険を感じてきたので、通常時はくっついて走行し、トンネルが近づいてきたら減速してトンネル前で30秒停車する方法に切り替える。車にサイクリストがトンネル通ってるよ~ってのをアピールしておこう。
2024年10月6日(日)7時45分
道の駅から小国ファミマまで22kmを70分弱で到着。
素晴らしい。15分近く遅れを取り戻した。
でも、それぞれ疲れが見え始めてきた。
熊川さんはファミマのバニラフラッペを作る際、フタを開けないままコーヒーマシンのボタンを押して、ホットミルクを溢しまくってるし。
休み過ぎると、もっと疲れてくるので、休憩もほどほどで再出発。
小国からは、はっきりと交通量が増えてきたのが実感する。
走行してると追い越ししてくる車の間隔が短くなり、今まで空白時間が5分あったのが、2分くらいまで減ってきた。
それでも8カ所のトンネルを無事にクリアして、いよいよ最後のトンネル。
ここは非常に長いので歩道があり昨日最初に通ったトンネルだろうか。
ここも高橋若松ペアは爆走のまま突入していったが、さすがにここは長すぎて不味いだろうとトンネル入り口近くで後方から車にサイクリストアピールをする為、長い時間待機する。
よくよく考えてみると反対側だけど歩道があるのだから、そこを通ろう。
昨日、小国の道の駅で「誰も待っててくれなかったよ~」と散々言ってたから今日はトンネルを出た先で待っててくれてるはずさ。
歩道といっても時速20kmで走行できるはずもなく、車道に落ちないように注意しながらゆっくりと走ってるとやっと出口に到着。
終わった~。トンネル全て終了だ!
でも誰もいない。
トンネル出口から遠く先まで見通せるが。だれも待ってない。
2024年10月6日(日)9時55分
涙を我慢しながら走ると間もなく飯豊の道の駅が見えてきた。
おっ、予定時間よりも40分近くも早く到着した。トンネル怖くて爆走してたのもあったけど、相当頑張った。
登坂メインの60kmを時速25kmアベレージなら上出来だ。
先に出発してた岩崎さんもお土産購入も終わりサポートカーに積み込みしていた。
店長「岩崎さ~ん。僕達頑張ってきましたよ~。結局、僕一人置いてかれましたけど」
フードコーナーは10時からだったので、もう出発するとのこと。
着いたばかりの僕達は今からお土産見たり、ベコ汁食べたりしよう。
お土産コーナーを見て回ると、オヤビンが「小茄子、小茄子」と言ってウロウロしている。
以前下見調査で飯豊に立ち寄った際に買った小茄子の漬物美味しかったとのこと。
売り場が変わってたのか、どこに置いてあったのか忘れて探し回ってるようだ。
そして10時。
ひゃほ~~い。昨日は芋煮汁だったから今日はベコ汁にするんだ。昨日食べたた岩崎さんと飯土井さんがベコ汁旨かったよ~って言ってたので口の中が牛筋の気分なのだ。
自転車の見張り番をして待っていると、先に買いに行った飯土井さんたちが帰ってきた。
飯土井さん「ベコ煮はあと20分かかるって」
店長「えっ、え~~~~!もう口の中がベコ煮なのに。でもショウガナイ。電車の時間もあるしね。今日も芋煮汁にしよう」
2024年10月6日(日)10時30分
ここから今泉駅まで約7km。時間は全然余裕あるけど輪行準備もあるし出発しましょ~と声が聞こえてくる。
トイレに行って戻る際に高橋さんとすれ違う。
店長「今、高橋さんもトイレに行ったみたいなんで戻ったら出発しましょうね。」
・・・5分経過
帰ってこない。
・・・7分経過
満面の笑みだ。なんか嬉しそうだ。
高橋さん「全部ぶっ放してきましたよ」
メンバー「お~~~~!」
ここからは113号線の1本北側の道を通る。田んぼ道と生活道路となるが、ここはほぼ交通量は無し。
僕達の冒険の終わりが近づいて来ることに寂しさを覚えつつも
高橋さん「よくここまで走れましたよね~」
店長「本当ですよね。昨日の鳩峰峠で高橋さん弱音吐いてたのに結局走り切るって凄いですよ」
高橋さん「本当に来れてよかったです」
なんかシンミリしてきたなぁ~と思ったら、遠くに通行止めの看板とバリケードが見えてきた。
おいおい、ここまで迂回路なかったし、結構走ったよ。高橋さんのウンコ待ち時間も結構あったし、余裕かましてのんびり走ってたから戻ったりするような時間的余裕はないはず。
店長「あれっ?通行止めってあるけど、このバリケードの向こうの道路は普通に車通ってるよ。行ける!もちあげるぞ」
2024年10月6日(日)11時00分
4分くらい遅くなったけど、ほぼ時間通りに今泉駅に到着。
店長「到着しました。すぐに輪行準備に取り掛かってください。私はとりあえず駅員さんに声かけてきます」
先に切符購入しようとしたが駅構内の作業してくるから5分待ってと言われたので、僕も先に輪行作業しよう。
店長「駅員さんがちょっと別作業あるから切符購入はあとだって~」
メンバー「あいよ~」
みんな自分の輪行に集中している。
そんな中、高橋さんは輪行袋を広げて、ロードバイクを逆さまにしているが「どうだっけかな~」、「次どうするんだっけ」と、SOSを発信している。
ちらっと見ると、目が合ってしまう。うおっ、SOSをキャッチしてしまった。
店長「んじゃ、先に高橋さんの輪行終わらせましょう」
久しぶりの輪行に僕も微妙だったりする。
10分経過・・・
店長「出来た! あとは袋に入れるだけですね。あとはよろしくです」
残り20分。まぁ、ギリギリ大丈夫か。すぐ自分の準備しないと。
高橋さん「あれっ、袋に入らないよ~」SOS
店長「おっ、了解っす」
高橋さんのはTIOGAの輪行袋なので、オーストリッチとは若干違いがある。
本来ならタイオガの輪行袋は非常に簡単に入れれるのだが、僕のはオーストリッチなのでTIOGAのやり方を忘れてしまった。
う~ん、こうですかね~と言いながらとりあえず袋に入った!けど肩紐を通してない。
でも残り15分しかない。
店長「高橋さん、すいません。もう自分のやらないと間に合わないので肩紐は頑張って入れてください。」
駅員さん「あの~さっき声かけられた方はいますか?」
店長「は~い。僕です~。じゃ、先に切符買いに行ってきます」
やばい本格的にヤバイ。
残り12分だ。
考えるな!感覚と研ぎ澄ませ。手の感覚に任せるんだ。
店長「できた!残り3分です。皆さん大丈夫ですか?もう行かないと乗り遅れますよ」
高橋さん「肩紐無理でした。このまま掴んで持っていきますよ」
にゃにーーーー
店長「いや、それは無理です。乗せましょう。サポートカーに乗せましょう。他の人は?よしっ、行くよ。もうやばすぎるよ。切符は買わないで後払いね」
駅のホームに入ると、すでに電車が見える。くっ、階段を登ってさらに2つ向こうのホームじゃないか。走れっ
階段を下りて電車に乗り込む。すぐ後ろで手ぶらの高橋さんも走って乗り込んだ。熊川君もセーフ。
写真を撮ってる客「もう発車ですよ~」
店長「あれっ、若松さんと渡部さんがいない。」
≪プシュー≫
電車の扉が閉まった。
と同時に階段を下りてくる若松さんと渡部さんが見える。
二人とも「あ~あ」って顔してる。
写真を撮ってる客「あ~、もう無理ですね」
高橋さんが、開くボタンを連打してる。
≪プシュー≫
開いた!
なんとか若松さん、渡部さんも乗り込めた!
ありがとうございます。車掌さん。ありがとうございます。米坂線。
店長「良かった~。もう駄目だと諦めてました。」
高橋さん「店長、冷静にしてるだもん。大丈夫って判ってたの?」
店長「絶望過ぎて表情が死んでただけです。残された二人をどうしようか考え始めてました」
あと2~3秒階段を下りるのが遅かったら、電車出発してたよね~とか興奮状態で盛り上がってると、あっという間に米沢駅に到着。
ここでは約1時間の乗り換え時間があるので駅蕎麦での昼食タイム。
この後、奥羽本線の峠駅で購入する、峠の力餅を食べるのでサイドメニューは無しでキツネ蕎麦のみ。
食べ終わったら乗り遅れ恐怖症になった僕達は15分前にホームに移動して待機。
米坂線も初めてだったが、奥羽本線も初めて乗車するので、なんかワクワクしてくる。
そして峠駅。
事前にメールで予約してたので問題無く買えるだろうとしてたら、最後尾車両のお客さんたちが一斉に乗車口に駆け寄りみんなで買い始めた。
店長「ワラガイです。予約したワラガイです。」
店員さんも客を捌くのにチェックなど関係なく、渡された1000円札分の餅を次々に客に渡してる。
すげー。
なんだこれ。
30秒の乗車時間で凄い数の餅を売買が完了した。若松さんも3箱買ってるし。
そして問題の福島駅での阿武隈急行線への乗り換え問題。乗り換え時間が10分しかない。普通なら何も問題無いのだろうけど輪行袋を担いでる状態で10分という時間で移動できるのだろうか。
阿武隈急行線と同じホームを使ってる飯坂線には乗ったことがあるが、いつも駅の外からホームに入ってたし。
でも事前調査で福島駅1番線ホームから阿武隈急行線の駅に直通してルートを見つけておいたから多少時間短縮ができるはず。
手ぶらの高橋さんに全員分の切符を先に買っててもらう作戦をとる。
そして奥羽本線 福島駅到着。
店長「よ~し、手筈通りで。とにかく急ぎますよ」
客の隙間をかいくぐって1番線ホームを目指す。途中ホームを歩いてると女子大生らしきグループから「ウワッ、ヤバッ」って声が聞こえてくる。
自意識過剰ではなく間違いなく僕達のピチピチしたレーパンジャージ姿に「うわっ、変な奴らいる」的な「ヤバッ」だった。
自転車に興味ない人からしたらやっぱりピチピチジャージ姿は変態そのものだし。気持ちはわかる。
高橋さんの活躍で時間にも問題無く阿武隈急行線に乗車完了
丸森駅に向かって進むにつれて電車の窓に雨粒がついて来る。
ん?雨?ここにきて雨なの?
すぐに天気予報を確認するが薄っすらと雨雲がいる。ちょっと離れた場所では赤色の雨雲レーダーが表示されてる。
でも天気予報と実際の天気は乖離することなんて普通にあるし、このトンネルを超えると雨が収まってたりしないかな~と思いながら雨粒のまま丸森到着。
丸森駅では、飯土井さんと岩崎さんが待っててくれた。
店長「岩崎さ~ん。お疲れさまでした!早かったですね。いつ着いたんですか?」
岩崎さん「30分くらい前には丸森に到着しました。飯土井さんと待ってました。」
再開の喜びも程ほどに駅を出て空模様を確認すると霧雨だ。これは濡れちゃうやつだ。
丸森駅からも113号線を通って鈴宇峠を目指す。この113号線が新潟まで続いてたんだな。さっきまで新潟の113号線を走ってたんだなぁ~と思うと
感慨深い。それと丸森の113号線もまぁまぁの混雑。腐っても国道なんだから混むんだな。
2024年10月6日(日)17時20分
鈴宇峠では自走してきた岩崎さんに追い抜かれたりしながら、ついにゴール地点の笠岩公園に到着した!
38時間前、昨日の早朝3時に出発した場所に戻ってきたんだよ。僕達。
そして最後の儀式。
日本海の海水を太平洋へ撒く。
今年2回目の相馬~新潟往復を達成した岩崎さんに講評と締めの言葉をいただき全行程終了。
これで数年間は地球のバランスが保たれるだろう。
ただ、これはあくまでも数年間だ。
本格的に地球バランスを元に戻すにはアイヌ様の力だ。
北海道に行ってヒグマとアイヌの力を借りて相馬市から地球に結界を張るのだ。
2026年 18周年記念サイクリング~美唄で焼き鳥~計画進行中。
おしまい。
そこそこ楽しめたら、
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